自分の限界を超えて、働いていませんか。
自分だけ休むなんて申し訳ない。
仕事で迷惑をかけたくない。
そうやって無理を続けて、体の悲鳴に耳を傾けないと大変なことになります。
自分の健康と向き合わなかった私は、左耳の聴力を失い、適応障害になりました。我慢してきた代償は大きく、今でも苦しんでいます。
同じような人が増えてほしくないので、記事を書きます。
ホワイト企業でも仕事がつらい
私が働いていたのは日本人なら誰もが知っている、いいイメージの会社。
就職できた時は、親や友達に『良かったね!』と祝福されました。
配属された部署の勤務時間は8時~22時。朝7時前に出て夜23時に帰宅。
もちろんランチの時間もありません。
食事や睡眠ができなかった。
社内では『こんな仕事くらい、できて当たり前だよね』とプレッシャーを浴び、出世競争に巻き込まれ、心が休まらない毎日。
毎日は忙しいけれど、給料はいいし、連休がとれて家族旅行もできる。
『恵まれた仕事環境だから頑張らなきゃ!』と思ってきました。
12年間の激務で様々な病気をしました。すべて過労とストレスが原因と医師から言われましたが、労災が認められることはありませんでした。
去年は突発性難聴で片耳が聞こえなくなりました。
長時間労働と出世競争で体が限界だったのに、働くことを辞められなかったのです。
仕事の同僚や友達に悩みを相談できない
『先月、ランチしたAちゃんが鬱病で休職だって…』と聞いて、目が飛び出るほど驚いた経験はありますか?
私は『え?あの人が⁈信じられない』と思ったことはあります。
まさか私がそう思われる立場になるなんて、想像したこともありませんでした。
最近なんかだるくて・・。鬱かなぁ
ワハハ、お前はならないだろ
初期症状は急にやってきます。
友達からのLINEの返事すら返せない・・。さすがに一度返事しなきゃと思い、書いては消してをくり返し、結局9割消して『鬱かも~』と一文だけ送信できたことを鮮明に覚えています。
予想通り『冗談でしょ?笑』と返答。そうだよね、私があなたなら同じように返したはず。
勘違いかな?疲れているだけかな?と思い、日常の生活を続けたのが失敗でした。初期症状は自分にしかわかりません。体に異常を感じたら、早めに病院に行った方がいいですよ、放置しておくと手こずりますから。
同僚、夫や妻に悩みを相談
なかなか言い出せないで我慢してしまうので、周りの人から一声かけて貰えると嬉しいですよね。
『これくらい出来るだろ?』『明日までなら充分やれるよな?』なんて、気軽に仕事を増やしてくる上司もいる。『一緒にがんばろ』と励ます同僚ばかり。
でも、家族は変化に気付くかもしれません。そんな時は勇気をもって正直に伝えてください。
妻ちゃん、最近元気ないけど大丈夫?
何かあった?
実は最近眠れなくて、急に悲しくなるの。
鬱かなぁ~?
精神科ってチョット抵抗があって・・・ブツブツ。
なら、一緒に行ってあげるよ!
一度先生に診てもらったら、安心やん
信頼できる人に打ち明けましょう。心がス~ッと楽になります。
仕事がだるくて、つまらない原因
”仕事がつまらないしダルい”というのは、甘えや怠慢ではなく”病気”かもしれません。
以下は、うつ病の自覚症状です。誰しも1つや2つ当てはまるのではないでしょうか。
半分以上当てはまるなら、受診をお勧めします。
心の症状
- 気が落ち込む
- 楽しいと思う事・笑うことが激減
- すぐにイラつく
- 食欲がなくなる
- 人と会ったり返信をしたくなくなる
体の症状
- 朝、起きられない日がある
- 眠つきが悪い
- 悪い夢を見ることが多い
- とにかくダルい
- 肩こりがひどい
「精神科」って、抵抗ありますよね。
初期なら、明るい雰囲気の心療内科やメンタルクリニックに相談するといいですよ。
ホワイト企業の職場実態と心の叫び
私が病みはじめた頃は、こんな感じでした。
・上司の顔を見ると急にバァーっと鳥肌が立つ
・仕事が1ミクロンも楽しくない
・毎日のプレッシャーが超重いしウザい
・ヘマしたらグチグチ言われて面倒なので、ぶっちゃけ やりたくない。
・定時に帰宅したらサボっている”と言いふらされ村八分
・会社の携帯やメールを見ると、目がかすむ
・ちょっとしたことで泣く。何もなくても泣く
こんな状況でも『会社に行かなきゃ』『しっかり働かなきゃ』と自分に言い聞かせていました。
職場環境の変化は負担が大
コロナで在宅勤務になり喜んでいる人も多いようですが、アウトドア派の私は家にずっといるとつらくなってきました。
パワハラ上司に参っている中で、在宅のストレスがかかれば、心はパンクしてしまうんですね。
医師から『心が風邪をひいているときは、乗り越えられないもんだよ』と言われました。ゆっくり休めば、心は元気になるようです。
嫌なものは嫌。無理なものは無理!自分の本当の叫びを聞いてあげましょう。
疲れたら心配せず有休取得
他人の心配はできても、不思議と自分のストレスを放置してしまいがち。
疲れた時は、有休休暇を取ればいいのです。
『何もないのに休むなんて・・・』とか
『休んだら周りに迷惑かけるんじゃないか?』と心配する必要はありません。
代わりに誰かがやります。会社というのはそういうものです。
もし、代わりの人がいない会社、あなたがいないとつぶれる会社なら、早かれ遅かれ辞めた方が幸せになれます。
後悔しない病院の選び方
私は医療業界に13年いたので、ちょっとアドバイスをさせていただきます。
精神科は重症の患者さんが対象です。
初診なら心療内科orメンタルクリニックを受診してください。その中で選ぶコツは以下の3つ。
コロナ禍で精神科は大盛況になり、初診は1か月待ちです。早めの予約をお勧めします。
体調がよくなればキャンセルすればいいので、とりあえず予約を取り一歩を踏み出そう!
近所にある小さい施設
元気な時の何倍も通院が大変なので、家の近くのクリニックがお勧めです。
近所の心療内科・メンタルクリニックをググって3~5施設に絞ります。
ホームページが充実している
『こんな人は鬱病かも?』と症状をホームページに記載している病院は安心です。
病院のホームページがないところは論外。
情報が薄いところは、冷たい対応をされる可能性が高いのであまりお勧めしません。
ホームページが充実していないと、患者さんのことをあまり考えていないケースが多い
電話の対応が優しい
受付の対応が悪い病院は、避けた方がいいです。
電話の対応は、院長の対応と同じです。つまり、電話の対応が冷たいと診療も冷たくされることが多々あります。
特に心が病んでいる時は、優しい先生に診てもらいたいですよね。
ひどい先生だと『大丈夫だから、がんばって働きなさい』なんて言われかねません。
電話で話を聞いてくれる
体調が悪く、病院へ行けないことがあります。
いい病院なら電話やウェブでリモート受診に対応しています。
ドタキャンしても怒られない?
先生は慣れているから、ぜんぜん大丈夫!
『体がしんどくて・・』と予約1時間前に連絡した時は、
『大丈夫ですか?無理しないでいいですよ。予約を変更するのと電話診療どちらがご希望ですか?』と先生は優しく聞いてくれました。
先生は慣れた感じでアッサリ了承してくれるので、心配しなくても大丈夫でした。
正確に状態を伝える簡単な方法
ホームページに鬱の症状が乗っている病院を選べたら、どうやって体調を伝えればいいのでしょうか?
社交的な人でも精神状態が安定しないと、うまく伝えられないものです。
『診断書もらえなかったらどうしよう・・・』とか『怒られないかな・・・』と、不安になります。
プリントアウトして当てはまる症状にチェックすればOK。
説明する手間が省けるし、医師へ簡単&正確に伝えられます。
こうすれば、診断書も簡単にもらえます。
会社を休むとどうなる?手続きや給料は?
医師から診断書をもらう→上司に連絡する→有給休暇を使って月額給料をもらう→使い切ったら、傷病手当を申請すれば、月額給料の2/3を最大1年半貰えます。
休職までの流れ
医師から『3か月程度の休養が必要だと思います。仕事をせずに自宅でゆっくり休んでください』と言われたら、『会社に提出する為に、診断書を書いていただけませんか』と依頼しましょう。
仕事を休みたいので診断書を書いてほしいと、ハッキリ伝えることが大事です。
医師は、どうしてほしいのかまで察してくれません。
眠れないから睡眠薬がほしいのか、愚痴を聞いてほしいのか、仕事を休んで自宅療養したいのか、自分の希望を伝える必要があります。
医師から休養を命じられたら、その日のうちに上司に報告します。
翌日から有給休暇を消化します。
有給休暇を使い切ったら、会社から休職に関する連絡があります。
傷病手当の申請方法や住民税や社会保険の支払い方法を確認できます。
心が病むと何をするにも億劫なので、心が元気なうちに一連の流れを確認できれば完璧。
備えあれば憂いなしってやつです。
手間がかかりますが、自分の健康が第一です。
がんばった自分を褒めて、堂々と休みましょう。
休職or退職前に確認せず後悔したこと
会社によってルールが違いますが、私がやっておけばよかったと後悔した事は以下です。
・有給休暇・積立休暇が何日あるか?
・手続き方法と提出書類は?
・退職金や現在の生活費がいくらか?
・辞めた場合のデメリット
・復帰した場合のメリット
復帰しても、昇進は難しく、復帰しても居心地は悪くなります。
退職したら、貯金を切り崩さなければいけない場合もあります。失業保険はいくらか?いつまでにいくら収入を得ないといけないのか?貯金は?支出(社会保険と住民税)は?など、把握しておくと『しまったー』という事態が防げます。
休職中は無給?生活は困る?出費は?
有休休暇と積立有休があれば全額支給されます。
たとえば私の場合、有休が32日ありました。積立有休という存在を始めて知り、2か月休めました。
よって、3か月は働かずに全額給料が出ました。
その後は、会社の指示に従い傷病手当を申請すれば、給料の約6割が口座に振り込まれます。(詳しくは会社の人事部に問い合わせてください)
特別な出費は、住民税や社会保険です。
私の場合、受信料で1万円、住民税と社会保険料で10万円が出費でした。
盲点だったのは、会社から支給されていた住宅手当が大幅に減ったので、生活に余裕はありません。
生活防衛資金があると、安心です。
パワハラ上司に報告 メールと電話どっちがいい?
ぶっちゃけ、手段はどっちでもいいです。電話をするのも嫌ならメールでもOK。大事なのは診断されたその日のうちに上司に報告します。
すると、上司から、この書類に記入しろだの、書類を送れだの指示がでるので、それに従えばOK。
診断日からゆっくり休めるようになるまで、少なくても1~2週間は必要です。
同僚からの連絡や申請書類、引き継ぎなどの連絡が続きます。
いざセミリタイア!がんばった自分を褒めてサイドFIRE
休むと会社で居心地が悪くなるかも・・と思い、無理して働いてしまいます。
数か月休んで元気を取り戻せるなら早いうちに受診する方がいいと、医師が言ってました。
環境が変わった時は無茶をし過ぎないで。焦らず継続できるペースを守るもの大事だと実感します。
今では仕事をやめて、マイペースで事業を始めました。
プレッシャーもノルマもない、ストレスと無縁の生活です。
退職できたのは、資産運用をしたから。
お金があれば、人生の選択肢は広がります。
贅沢はできなくても幸せです。
投資の方法も記事にしているので、良ければ読んでください。
最後にお勧めの漫画もご紹介。
うつは頑張った証。
堂々とタップリ休養してください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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