日本版FIRE本 英語力知識ゼロから始めるエル式米国株投資

アーリーリタイア

アメリカから出版されているFIRE本は多くありますが、生活スタイルが違うため感覚のズレを感じることもありました。

アメリカでは不動産が資産になるのに対して日本では99%負債になります。教育費・生活費・税制度にも差があります。仕事の評価が実力主義と年功序列でも違いが出ます。

前回は30歳という若さでFIREした三菱リーマン穂高さんの本を紹介しました。ストイックな面はありますが、同じ国に住んでいるので共感しやすかったです。
今回、個性的な表紙にひかれて購入したのは、50代でFIREを達成した元サラリーマンの本。

12年の資産運用でFIREした私の見解も絡めて、要点を紹介します。

筆者の紹介

概要

名前 エルさん 53歳男性 
職業 元金融会社の会社員
出身 兵庫県尼崎市
経緯 40歳でFIREを考え始め51歳で達成。会社員の年収1000万円 現在は専業投資家 
家族 4人(息子2人)

株を始めたきっかけ

地方勤務してた1997年に偶然目にしたユニクロが将来性のある会社だと思い、ファーストリテイリングの株を購入。
1999年のフリースブームで株が爆上げしたタイミングで売却。大きな利益と共に投資の楽しみを知る。
初めて米国株を買ったのは2005年 世界の巨大企業amazonです。

ユニクロが伸びる!と直感を信じて買った株が爆上がりしたのがきっかけで投資にハマったんやね

 

 

FIREを目指した理由

【将来の不安】

筆者は40歳を超えた頃から、このまま会社に勤めていても明るい未来が待っているとは思えなかったようです。
40前後になると、会社の中での自分の立ち位置がわかってきます。
出世レースから外れると子会社や取引先への出向が増えてくるようです。
将来の危機を感じ、家族と過ごす時間が持てない不満もありました。

【大事な人と過ごす時間】

サラリーマン時代は仕事が忙しく、家族との時間がほとんど持てません。
子供と向き合う時間をもちたい気持ちが強くなり、家族みんなで海外旅行することが長年の夢だったようです。
高齢の母が元気なうちに親孝行したいとも思うようになりました。

FIREして得られたもの
☆家族と過ごすゆったりした時間
☆ブログの更新回数と読者のアクセス数の増加
☆1人でボーっとリラックスする時間
☆資産運用する時間と利益率の増加
☆たっぷりできる昼寝
☆母と2人でベトナム旅行
☆息子2人と東南アジア旅行

オフシーズンの旅費は格安さ

FIREしても工夫すれば楽しめそうね

早期リタイア(FIRE)の問題点4つ

早期退職までに、どんな問題があるのでしょうか?
筆者は4つありました。中でも最も大きなものはお金の問題です。

お金の問題

働かずに今までの生活を維持するには、いくら必要なのでしょうか?
いろいろな計算方法がありますが、本で紹介されているのは逃げ切り計算機です。

逃げ切り計算機 http://fukuoka.jpn.org/befree/index.cgi

生活費や年齢を逃げ切り計算機に入力をします。

枠に入力し一番上の『試算する』をポチれば、何歳まで生きのびられるかわかります。
表の場合は『試算の結果、あなたは、100年間以上生きられそうです』と表示されました。

『年間利息』=運用利回りの数値によって、逃げ切れる年が大きく変わります。
大きな数字を入力したくなりますが、インデックス投資の平均利回りは4~8%です。
低く見積もれば、急な出費にも耐えやすくなるので年間利息は4~5%で計算することをお勧めします。

他にも便利なツールがあるので、資産運用する際は参考にしてください
【関連記事】FIRE アーリーリタイアに必須の計算ツール

生き甲斐・やり甲斐の問題

家族や自分と向き合わず、仕事だけしてきた人の定年後は悲惨。
趣味もなく、何をしていいのかわからず、家にいれば邪魔者扱いされます。
妻は夫がいることが嫌すぎて病気になる事さえあります。主人在宅ストレス症候群/wikipedia

仕事一筋!仕事が生き甲斐!だと、退職後に生きる目的を失ってしまうかもしれません。
8時間以上の労働時間を持て余さないように、読書・映画・散歩・旅行・料理など退職までに趣味を作っておくことをお勧めします。

どんなに忙しくても、普段から家族や仕事以外の人とコミュニケーション取ってね

関連記事 40歳FIRE】アーリーリタイアで後悔しないマインドマップ作成方法

家族の問題

家族がいる人が早期退職するためには、パートナーの理解が必要になります。

60歳までに仕事辞めたい。
これから資産運用をして早く退職したいんだが・・

ダメ。

せめて65歳まで働いて

家族に資産運用を反対されたり 節約を協力してもらえなければ、早期退職は難しくなります。
コミュニケーションをとり約束を守るなど、日頃から信用をつくらないと反対されるのは当然です。今からでも遅くないので、家族で『将来どんな生活をしたいのか』をしっかり話し合うべきです。

私はパートナー選びは人生で最も重要だと思っています。
相手次第で将来の幸福が決まるといっても過言ではありません。
お互いの価値観を尊重し妥協点を見つければ、幸せな家庭が続くはず。
相手からの信頼が得られれば、早期退職の理解や協力を得やすくなります。

友達の問題

仕事人間は、友達が少ない人が多い。
休みの日に仕事関係の人とゴルフに行っても、心からリフレッシュできません。

趣味のコミュニティを作れば、世界が広がます。
SNSで同じ趣味の人とメールしてみたり、
興味ある地域のイベントに参加してみたり、
学生時代の友人に電話してみたり。

仕事以外の人間関係を作っておくと、より充実した生活を送れます

FIRE前に解決すべき問題は、お金・趣味・友達・家族

問題がクリアできたら、米国株を購入します。
なぜ多くの投資家は、日本株ではなく米国株を勧めるのでしょうか?
本には9つの理由が書かれていましたが、かぶっている点を6つにまとめました。

米国株投資 最強の理由 

筆者は『初心者こそ米国株に集中投資すべき』と言ってるね

日本株と比べると違いがよくわかる

連続増配株が多い

株式投資の利益は2つあります。
1、キャピタルゲイン 株が上昇して得られる利益
2、インカムゲイン  配当金

米国株は長く安定的な収益実績があり配当金を毎年増やしている企業が多いので、キャピタルゲインがとインカムゲインの両方が得られます。

米国会社四季報2020年秋冬号によると、30年以上連続増配を続ける企業は45社あります。
日本で30年以上増配した企業は花王 たった1社だけです。20年以上でも6社しかありません。

アメリカは投資家への還元意識が高いのに対して、日本は簡単に減配する企業が多く存在します。
アメリカ企業は利益を出す事にこだわりを持っているので、FIREの計画が立てやすく生活が安定しやすいのがメリットです。

米国は株主へ配当金をしっかり出す企業が多い

会社の業績が悪いのを理由に、配当金も減らされちゃうと困るわ

FIRE後は配当金で生活をするからね。
『コロナショックで業績不振だから配当は出せません』なんて簡単に言う日本よりも、どんな時でも配当金を出そうとする米国企業の方が信頼できる。

世界のトップ企業が多い

アメリカには、高いブランド力を持ち世界中でビジネス展開している企業が多く存在します。

世界時価総額ランキングによると、世界のトップ企業10社のうち7社がアメリカの企業です。
ちなみに、日本のトップはトヨタで世界41位でした・・。

規模も価値も、日本企業とは比べものになりません。
世界のIT業界をひっぱるマイクロソフトやアップルなどのGAFAMガーファム5社の時価総額が、東証1部 約2170社の合計を上回ったことが話題になりました。

世界のトップ企業はアメリカに集中しているのね

日本の2170社が束になっても、アメリカの5社には勝てないんだって。

 

GAFAM最強すぎる

ダイアモンドオンラインより引用 https://diamond.jp/articles/-/255310

誰もが知っているアマゾンなどの巨大企業でも常に成長と進化を続けています

GAFAMガーファム 5社の平均上昇率は、なんと11倍!
日経平均は2.6倍です・・。

世界トップレベルの巨大企業でも高成長し、株価が上昇し続けている
これからも米国企業の成長には期待が持てます。

年収10億円の凄腕社長が経営

『日米欧CEO報酬比較』2020年調査結果 https://www.willistowerswatson.com/ja-JP/Insights/2020/09/hcb-nl-september-ogawa

アメリカのCEOはプロの投資家・一流のアナリストの能力や手腕を持つ人が経営していることが多いので、報酬が高い傾向があります。

『100万ドルの夜景』と昔はよく言いましたが、CEOの年間報酬はケタが違います。
なんと1000万ドル(10億円)を超える企業は20社もあります。

2020年度CEO報酬中間値の先進5カ国の比較(上の表)をみてもわかるように、
アメリカのCEOは14.5億円に対して日本は1.9億円です。

アメリカのCEOは、能力も報酬額も世界トップレベル

株式は米国がトップシェア

世界45か国 2021年2月の時価総額  https://myindex.jp/global_per.php

世界45か国 2021年2月の時価総額では、アメリカが占める割合は約56%とダントツトップ!

しかも、米ドルは基軸通貨(金融取引で使われるお金)だしね。
投資先がアメリカ中心なのも納得。

透明性が高く活発

アメリカは法整備され、上場基準が厳しいです。
不正のない業績優秀な会社だけが生き残る仕組みが確立されています。

一方、日本は2015年東芝が粉飾決算・2020年にも架空取引を行うなど不正が後を絶ちません。
アメリカと違い、コーポレートガバナンスが整備されていません。

日本では一度上場した企業は、実績が悪くても排除されにくい傾向があります。
潰れてもおかしくないような収益性の低い ゾンビ企業が数多く存在しているのに対して、アメリカは市場競争が激しいため優秀な企業だけが生き残るのです。

【年間の入れ替え数】
日本(日経225)1~2社
米国(S&P500) 約20社

アメリカは、常に優秀で洗練された企業だけが残るしくみなんだね

制度が整っているから、株主は安心して投資できるわ。

【S&P500の厳しい採用基準】
●時価総額61億ドル(6600憶円)以上 
●流通している株が半分以上
●黒字決算

時価総額が61億㌦以上の日本企業は220社しかない。
そのうち、株の50%以上を社長が持っている会社・業績が赤字だとすぐに除外されるから 日本で基準を満たす企業は少なそう‥。

アメリカの株式市場は、競争に勝ち優れた企業だけが残る

米国株の成長率も世界一

米国株式は、ITバブル崩壊・リーマンショックなどで一時的に株価が下がる事はあっても必ず回復してきました。
米国は世界株式よりも高い成長率で、長期的にず~~っと株価は右肩上がり。
まさに無敵の国! 日本はず~~っと横ばいです。
アメリカは過去の歴史を見ても、安心して資産を預けられる国というわけ。

今まではそうかもしれないけど、これからは大丈夫?

未来のことは誰にもわかりませんが、アメリカは移民の受け入れにも積極的で先進国の中で唯一 人口が増える国。
日本のように高齢化が進む国とは違って、生産や消費の増加が見込めるため将来も有望です。

米国の生産年齢人口(総人口に占める割合)
2000年 1億8583万人 (66.0%)
2020年 2億1514万人 (65.0%)
2030年 2億1767万人 (62.3%)
2040年 2億3176万人 (61.1%)

日本の生産年齢人口(総人口に占める割合)
2000年 8701万人 (68.2%)
2020年 7482万人 (59.2%)
2030年 7004万人 (58.0%)
2040年 5366万人 (50.7%)

 
アメリカは人口が増える唯一の先進国

まとめ 米国高配当株でFIRE

米国株の購入は難しい手法も英語力も不要。誰でもすぐに投資できます。
日本は、制度が甘く業績の悪い企業がたくさんあります。株主ファーストでもありません。少子高齢化で将来も暗いです。
米国株はメリットがたくさんあり、安心して運用できます。
初心者ならS&P500のような世界最強のインデックスから始めるのを個人的にお勧めします。

筆者は米国株を7割 日本株を3割で運用しています。

高配株に投資をしたい人は、筆者のようにアマゾンなど有名な企業の株を少額から始めてみるのも楽しそう。
本の最後に筆者が持っている米国株の一覧(44銘柄)と投資割合が載っていますので、米国高配当個別株を投資したい人には参考になると思います。

『米国株はどこで買えるの?』など、資産運用を始めたい人の素朴な疑問にQ&A方式で13個書かれています。また、20代の人が20年後にFIREするための投資法など年齢別に6パターンを紹介されています。
米国株をまったくやったことがない人~中級レベルの人にオススメの本です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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