「FIREしたら、生活費は下がる」
そう思われることが多いかもしれません。
でも、我が家は逆でした。
FIREしたあと、家賃はむしろ上げました。
そのかわり、車を2台手放しました。
外食は減り、自炊が増えました。
減らしたものもあれば、増やしたものもある。
FIRE後の家計は「全部を削る」ことではなく「どこにお金を使うかをもう一度決め直す」こと。
この記事では、我が家が何を増やし、何を減らしたのかを書いていきます。
金額は書きません。大事なのは金額そのものではなく、「なぜ、そこにお金を使うのか」という決め方だと思っているからです。

「FIREしたのに家賃を上げたの?」と、よく驚かれます。
私も会社員のころなら、同じように驚いたと思います。
- 家賃は上げた
- 車は手放した
- 外食をやめて自炊に変えた
- ヨットと旅行は削らなかった
- 削らないものを先に決めた
一見すると、増えたものと減ったものがバラバラに見えるかもしれません。
でも、基準は一つです。
「自分たちの人生に、本当に必要か?」
これだけです。
FIRE後に増えた支出
「FIREすると支出は減る」そう思われがちです。
ところが我が家は、いちばん大きな費目である家賃を上げました。
理由は単純です。
家にいる時間が、大幅に増えたからです。
会社員のころ、家は寝に帰るだけの場所でした。
今は、1日の大半を過ごす場所です。
同じ「家賃」という支出でも、払う意味がすっかり変わりました。
家賃を上げた理由
会社員時代は、週の半分以上が出張でホテル暮らし。
自宅に帰っても寝るだけだったので、小さい部屋で十分でした。
ところがFIRE後は、家にいる時間が一気に増えました。
家族と過ごす時間も、机に向かう時間も、家族と食卓を囲む時間も、のんびり映画を見る時間も、ほとんどが家の中です。
そこで、家族と話し合い「住む場所にお金をかけよう」と決めました。
家にいる時間の変化
- 会社員時代:週の半分は出張、家は寝るだけ
- FIRE後:1日の大半を家で過ごす
- 家族と一緒にいる時間も大きく増えた
同じ「家賃」という費目でも、生活に占める価値は全く違います。
だから我が家では、家賃の金額だけを見て「高い・安い」と判断していません。
納得して払うという基準
何事も、金額が高いか安いかでは決めません。
その金額に納得できているか。
ここを基準にしています。
価値観は、人によって違うし、浪費も大事だと思います。
ただ、生活費が安ければ良いと言うだけの問題でもありません。
年齢やライフスタイルによって、価値観も変わってくると思います。
例えば、子どもが大きくなって海外に引っ越すこともあるかもしれません。
ただ1つ言える事は、今の我が家では今の暮らしが最適解。
それだけのことです。
FIRE後に減った支出
一方で、FIRE後に大きく減った支出もあります。
主に、
・車
・外食
・会社の付き合い
この3つです。
どれも「減らそう」と頑張って減らしたわけではありません。
暮らしが変わった結果、必要なくなったものです。
だから、我慢して手放したものは、ひとつもありません。
車を手放した判断
子どもが小学生になり、車がなくても困らない年齢になりました。
住んでいる場所も、車なしで暮らせる環境です。
「それなら、もう必要ないよね」そう判断して、車を全て手放しました。
結果として、
- 車の維持費がなくなった
- 駐車場代がなくなった
- 保険料がなくなった
- 車検や税金などの負担がなくなった
- 歩く機会が増えた
と、いろいろなものが変わりました。
お金だけではありません。
時間と健康も、一緒に戻ってきました。
外食から自炊への変化
働いていたころは、外食が多い生活でした。
時間がないので、
「買って帰る」
「外で食べる」
この二択。
料理をする時間も、気力もなかったから。
今では、
・買い物をする時間
・ご飯を作る時間
・家族みんなで食べる時間
も、できました。
結果として、家族が仲良くなり、食費は半分まで減り、健康診断の結果もよくなりました。
「時間がある」ということは、それだけで家計に大きな影響を与えるんだな、と実感しています。
会社の付き合いの消滅
退職すると、会社の飲み会がなくなります。
会社の人との付き合いがなくなったので、飲み代はほぼゼロになりました。
そういえば、会社員の頃は、毎晩のように飲んでいたような・・・笑
これも、意図せず減った支出の代表です。
今は、仲間や親友と過ごす時間を大切にしています。
付き合う人が変われば、お金の使い方も満足度も変わります。
車を手放して分かったこと
車をやめて1番思う事は、戻ってきたのがお金だけではなかったこと。
時間も健康も戻ってきました。
そして今のところ、手放して困ったことは、一度もありません。
大きく手放す時は正直なところ少し不安でしたが、その不安は外れました。
今では、ミニマリストに近い生活をしています。
とても心地良い空間で過ごすことができています。
一括査定で車を売却
売るときは一括査定を使いました。
複数の会社に見積もりを出してもらった結果、最初の査定より約2割高い金額で買い取ってもらいました。
車に限らず、引っ越しなどでも、複数の見積もりを取るだけで金額が変わることがあります。
ここは手間をかける価値があると思いました。
保険と駐車場代も削減
車を手放すと車両代だけではなく持っているだけでかかっていたお金も、自然と節約することができます。
例えば、
- 自動車保険
- 駐車場代
- 自動車税
- 車検
- ガソリン代
- 修理・メンテナンス代 など。
車を持たないだけで、これらの支出がまとめてなくなりました。
自転車とタクシーで充分
現在の移動手段は、自転車と電車。
そして必要な時は、迷わずタクシーを使います。
片道20km位なら、運動も兼ねて自転車で移動しています。
遠い場所や荷物が多い時、天気が悪い時は、すぐタクシー。
それでも、車を持っているころより安く済んでいます。
退職したら歩く機会が減りがちですが、体力までついてきました。
さらに、自転車で移動するようになって、今まで気づかなかった路地やお店を発見する楽しみも増えました。
車を手放したことで、移動そのものを楽しむようになっています。
これは思わぬ副産物でした。
削らなかった項目
節約の話になると「どこを削るか」ばかりが話題になります。
私は逆でした。
1、「これだけは削らないもの」を決める
2、それ以外の必須ではないものを見直す
3、必要になったものは、その都度買い足す
この順番だったから、長く続けられたのだと思っています。
我慢から始めると、たいてい途中で嫌になります。
1人だと節約も簡単ですが、家族がいると、みんな価値観が違うのでよく話し合う必要があります。
ヨットの維持費
ヨットは、維持費のかかる趣味です。
それでも手放していません。
海に出る時間がないと、元気が出ないから。
私にとってヨットは、単なる趣味ではなく、生活の満足度を大きく左右するものです。
だから、ここは絶対に削りません。
家族との旅行
働いていたころも、年に4回以上は海外旅行をしていました。
今も、家族との旅行は削っていません。
むしろ、時間が自由になったことで、以前より旅行を楽しめるようになりました。
空いている時期に安く旅行にいけますし。
「何のためにFIREしたのか?」
と考えたとき、家族との時間を削るという選択肢はありませんでした。
ここを我慢すると、何のために貯めたのか分からなくなってしまいます。
FIRE後の生活費のよくある質問
よく聞かれることをまとめました。
FIRE後は生活費が下がる?
下がる方が多いと思います。
仕事を辞めると、通勤費、スーツ代、仕事上の交際費、外食費など、自然になくなる支出があります。
ただし、必ず下がるわけではありません。
我が家のように、FIRE後に「家にお金をかけたい」「旅行を増やしたい」など、使いたいところが変わるケースもあります。
我が家では、年間の生活費を資産の4%程度に収めることを一つの目安にしています。
家計管理には「マネーフォワード ME」を使っています。
夫婦で生活費を分担しているため、家計用と個人の支出をクレジットカードで分け、何にいくら使ったのかを把握しています。
家賃を上げてもFIRE後の生活は大丈夫?
家族で納得できていれば問題ありません。
ただし生活費が上がると、FIREに必要な資産も増えます。
だから、FIRE後に家賃を上げるなら、先に今後の生活費を計算しておくことが大切です。
我が家の場合は、家族が快適に暮らせる住まいを優先しました。
私は住まいへのこだわりはそれほど強くないので、一人暮らしならもっと安い家に住むと思います。でも、家族が希望する住環境なら、予算の範囲内で妥協しない。
それもFIRE後の自由だと思っています。
ただし、FIRE直後は注意が必要です。
退職後は、住民税や健康保険など、会社員時代には意識しにくかった支出が発生します。
FIRE後1〜2年のキャッシュフローは、少し余裕を持って計画しておくことをおすすめします。
車なしで子育てはできる?
これは、住んでいる場所によります。
我が家は都内の駅近に住んでいるため、車がなくても生活できます。
我が家はホームスクール形式を採用しており、子どもは通学していません。
その点でも車が必要になる場面は少なくなっています。
夫は車が好きだったので、手放すときは少し寂しそうでした。
でも、その分のお金を旅行などに使える。今では納得しているようです。(たぶん)
車は、必要になればまた買えます。
でも、子どもと一緒に出かけられる時間には限りがあります。
我が家にとっては、車を所有することより、家族との時間にお金を使うほうが大切でした。
FIRE後も節約は続ける?
続けています。ただし、「我慢する節約」ではありません。
必要のないものを持たない。
これだけです。
物が増えると、購入費だけではなく、管理する時間も増えます。
仕事を辞めてからは、仕事用のスーツや靴、バッグなどもほとんど必要なくなりました。
結果として、持ち物はかなり減りました。
FIREは、お金だけでなく、時間の使い方も自由になることだと思っています。
生活費を見直す順番は?
私は、金額の大きいものから見直します。
例えば、以下です。
- 住居費
- 車
- 保険
- 通信費
- 交際費・外食費
細かい節約を100個するより、大きな固定費を1つ見直すほうが、家計への影響は大きくなります。
ただし、住居費のように生活満足度に直結するものは、単純に「安くすればいい」という話ではありません。
金額と満足度の両方で判断する。これが大切だと思います。
まとめ
FIRE後の家計を振り返って思うのは、大事なのは「いくら使うか」ではなく「何に使うか」だったことです。
- 家にいる時間が変わったので家賃は上げた
- 車は手放して、お金と時間を取り戻した
- 外食や飲み代は、暮らしが変わって自然に減った
- ヨットと旅行は削らない
- 「削らないもの」を先に決めてから、残りを見直した
FIREすると、すべての支出を減らさなければいけない。
そんなことはありません。
むしろ、仕事を辞めたからこそ、「自分は何にお金を使うと幸せなのか」を考えるようになりました。
家賃を上げることも、ヨットにお金を使うことも、旅行をすることも、私にとっては「必須のもの」です。
自分たちが大切にしたい時間を買っています。
反対に、使わなくなった車や、会社の飲み会、時間がなくて仕方なくしていた外食には、お金を使わなくなりました。
FIRE後の家計で大切なのは、「全部を減らす」ことではなく、「大切なものにお金を使う」こと。
これが私たちにとって、豊かなFIRE生活です。
さて、あなたが「これだけは削りたくない」と思うものは何ですか?
よければコメントで教えてください。

コメント